管理人のタケです。この記事を読んで頂きありがとうございます。
本記事では、機械設計の派遣社員として働くことについて、ベテラン設計者の目線で考察していきます。
この記事を読むことで、派遣社員として働くことのメリット、デメリットについて理解して頂くことができ、自分に合った働き方についての視野を広げることができます。
製品開発で働く派遣社員の割合
2020年の現在では、派遣社員の活躍する職場がたくさんあります。
製品開発の分野でも派遣社員は大活躍しています。派遣社員が居ないと成り立たないなんて会社や職場も多いです。
まずは下記のデータを見てください
引用 製品開発における派遣技術者の活用
法政大学准教授 佐野 嘉秀
東京大学大学院 髙橋 康二
上の表は、派遣社員が働く製品開発の職場において、派遣社員がどのような業務を担っているか集計した表です。
製品開発のあらゆる工程で派遣社員が活躍しています。特に詳細設計、図面作成、試作/評価など、製品構想を形にする分野で活躍している派遣社員が多いです。
考え方にもよりますが、ものづくりの醍醐味と言っても過言でない分野で活躍しているのが派遣社員です。
派遣社員として働くメリット
モノづくりに特化したスキルが効率的に身につく
一概には言えませんが、傾向としては、製品を作り上げることに特化し、集中して取り組むことが出来ます。
正社員は、主に製品の仕様を考えたり、会社間、部門間の調整をしたり、場合によっては必要ない打ち合わせに出たり、なかなかモノづくりに集中できる時間が取れないなんて場合もあります。
派遣社員は、CAD、組み立て、測定といったモノづくりに必須のスキルに特化し身に着けることが出来、ツールの使いこなしでは正社員を超える能力を持っている方が多いです。
仕様を考えたり、調整をすることも大切なスキルですが、モノづくりにダイレクトに訴求できるスキルが身につくという観点では、製品開発分野での派遣社員の仕事はとても魅力的です。
多くの職場を経験できる
派遣社員には往々にして契約期間があります。契約期間を過ぎるとまた、他の職場に派遣されることになります。
次の職場では、前の職場のスキルを活かせる場合が多く、即戦力として扱われます。業務自体も全く同じということはほぼなく、新しい視点で自分のスキルを見つめなおし成長することができます。
独立してフリーランスとして働くことを考えた場合、正社員と比較し派遣社員は有利なのではないでしょうか。
そういった意味では無限の可能性が派遣社員にはあるように思えます。
派遣社員として働くデメリット
クリエイティブな仕事は少ない
これも一概には言えませんが、傾向として、製品の企画や構想、基礎設計など製品の根幹にかかわるような仕事や、自分のアイデアを形にするなどクリエイティブな仕事は少ないです。
例え自分がもっといいアイデアを持っていたとしても、これを製品に生かすかどうかは正社員の判断による場合が多いです。
そのため、自分の考えたアイデアが形となり特許となるといったケースは少ないです。
ある程度の割り切りが必要となります。
企画~量産まで一貫して関われない
派遣社員は、局所的に手数の必要な工程に集中することが多く、企画~量産までの一貫した工程を任されることは少ないです。
そのため、自分が製品開発にかかわった製品であってもその製品に思い入れが出来ることは少ないです。
人によっては、少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
まとめ
以上、派遣社員として製品設計の仕事をする派遣社員のメリット、デメリットについて説明しました。
ここで挙げたメリット、デメリットは、すべて一概に言えることではないです。働く会社によってデメリットとして挙げた箇所がなかったりその逆もあり得ます。
私は、正社員、派遣社員のどちらが良いか?と聞かれるとすごく悩みます。どちらにもデメリットはあるし、それをカバーするメリットがあります。
今の時代にどちらのほうがあっているか?
と言われると派遣社員で働くという道のほうが時代に合っている気もしますが。。
ただ一つ言えることは、正社員、派遣社員どちらでも楽をしようと思えば楽が出来ます。成長のために苦労しようと思えばいくらでも答えてくれます。
そういった意味では、正社員、派遣社員どちらで働く?というよりは、そこでどれだけ成長しようと頑張るかのほうがもっともっと大切です。
私もベテラン設計者ですがまだまだ機械設計者として成長します。
皆さんも一緒に一流の設計者を目指しましょう!
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